(改)批判を受けると世界の終わりだと感じてしまう人たち

批判を受けたり、非難されたりすることは誰でもいやなものです。
しかし、中には批判されることを極端に厭がり、少しでも批判を感じ取ると、その場を逃げ出したり、そのような人達との接触を極端に避けるという行動を取る人がいます。
このような人は、自分の世界には批判は存在しない、存在してはいけないと思い込んでいて、少しでも非難を感じ取ると自分の人格への脅威と受け止めてしまいます。
これは以前「グレーの領域」で書いた様に、「白か黒か」「All or Nothing」というように二元論で物事を考えがちの人に見られやすい傾向かも知れません。
少しでも批判の香りがすれば、自分の世界が崩壊する様な脅威と感じてしまいます。
今まで批判のない国に住んでいた人が違う世界の存在を垣間見て、平和な世界が壊れることを恐れて、認めたくない、見たくないと思ってしまうようなものです。
したがって、このタイプの人は、人から批判されない様に当たり障りのない発言しかしません、批判を受けそうな人が近づくと何とか避けようとしてしまいます。
そして、こうした人達は、批判を避けるために
・自分の考えを全て表すことが出来ない、
・関心はあっても批判を受けそうな人との交流を持てなくなってしまう
といった不自由で、無理のある生き方を強いられてしまいます。
こうした生き方から抜け出すためには、もっと現実を受け入れて、グレイな領域でも生きていくこと、不完全さを味わいながらも生きていくのが普通であることを認めていく必要があります。
・批判、非難を避け続けることで築いてきた砦の中の平和は、本物ではないこと。
・自分を認めてくれる人ばかりがいるわけでないこと、また逆に非難する人ばかりでも無いとことに気がつくこと。
・完璧に批判のない世界を夢見るのではなく、批判も受容も両方あるグレイの領域でも生きていけることを経験していくこと。
・批判を受けたら世界が終わりではなく、少しくらい批判されることは誰にでも起こる当たり前のことだと認められるようになっていくこと。
それから批判を受けることに限りませんが、何かを避けている人は、他の人は全くその点で問題が無くストレスなしに出来るから平気なのだ、自分にはそんなことは到底出来ないと考えがちです。
このような考えは、「All or Nothing」という二元論を助長する考え方です。
つまり、自分が完璧に平気になれたら、自分もやってみるという考えになってしまうからです。
しかし一人の人間にとってストレスであることは、多かれ少なかれ誰でもストレスを感じるものです。
完璧にストレスフリーでやっている人などいないのだと気づいて下さい。
ひとつの非難で自分を見失っていては、いつまでたっても状況は変わりません。
誰でも批判される要素を持っているし、誰からも非難されない人間などいないのだと考えて、批判されたらもう一つ別の批判を受けてみようぐらいに思って行動してみる。
セールスマンは1つ断られたら1つ成約に近づいたと考える、という考え方がありますが、まさにこのような発想が有効ではないかと思います。
また批判を受けた数が多くなるほど、1つの批判が持つダメージはどんどん小さくなっていきます。
いままで世界の終わりと恐れていたことも、数ある批判の1つに過ぎなかったと感じられる様になってくれば、もう批判の恐れの奴隷ではなくなっているでしょう。
批判を避けるための砦から外をのぞいていないで、そこから外に飛び出してみましょう。
そして、おばけを怖がって毛布にくるまってしまう子どものようなことをしないこと。
怖くなったら次のフレーズを何度も唱えてみましょう。
現実は怖いものではない。
現実だと勘違いしているものだけが怖いのだ。
「追記」
自分の得意な役割があって、その人はそれを補完する役割の人と関係を持ちたがります。
カープマンは、ドラマの三角図ということを言っています。
ドラマ(ゲーム)の三角図の基本的な役割は、次の3つです。
迫害者(P)(私はあなたより優れている、あなたは劣っている)
救助者(R)(私はあなたより知っている、あなたは不適格だ)
犠牲者(V)(私は無力だ、あなたは私より優れている)
私たちは、それぞれ自分のなじみなある役割を演じがちで、相手としてそれを補ってくれる人を見つけているものです。
多くの場合、自分ではそのような役割を気にいらないと思っていたり、他の役割にあこがれたりするのですが、実際にはそれが出来ずにいつのまにか自分の役割に落ち着いてしまうのです。
批判を怖がっている人は、この、
犠牲者(V)(私は無力だ、あなたは私より優れている)
の立場を取りやすい人かもしれません。
犠牲者(V)になりやすい人は、自ら、
迫害者(P)(私はあなたより優れている、あなたは劣っている)
の立場を取りやすい人を引き寄せる傾向にあります。
「いつも自分の周りには、迫害者(P)が多く存在する」と感じる人は、
そうではなく、むしろ自分からまわりの迫害者(P)を刺激させている、
と疑ってみるのも役に立つでしょう。
「長年の習慣が、あなたの世界を作り出している」
この事に気が付きましょう。
テーマ : メンタルヘルス・心理学
ジャンル : 心と身体


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