失望は見直すきっかけ
大きく分けて、三つの点から見ていきましょう。
・簡単に諦めてしまう
これは程度の問題ではありますが、ちょっと行き詰まるとあまりにも簡単に投げ出してしまうという人がいます。
このような人は、あらかじめ、「自分のまわりに起こることはうまくいかないようになっているんだ」とでも思い込んでいる様に思えます。
なにかまとまった計画を実行するには、少々のつまづきでいちいち断念していたのでは何も出来ないでしょう。
どこまで粘るかは、実は後に述べることと合わせて考える必要がありますが、目の前の状況にとらわれすぎない程度には、必要最低限の粘り強さは必要なことだと思います。
そのような傾向がない方には、奇妙に聞こえるかもしれませんが、自分のやろうとしていることがうまくいってもいいのだと自分に許可を与える必要があるのです。
その許可を与えれば、諦める必要はない、もう少し頑張ってみようという気が出てくるでしょう。

・なんでこんなひどいことが起こるの?
「なんでこんなひどいことが起こってしまったのだ。」
「こんなことは信じられない。」
「こんなことは起こるべきではない。」
失望を感じたとき、最初は誰しもその事態を嘆いてしまいますが、いつまでもその段階にとどまって何も出来なくなる人がいます。
落ち込んで何もする気がなくなったり、他の事をやりながらも、何度も何度も悲惨な事態を嘆き続けるという行動をとってしまいます。
この段階にいつまでも留まるのは、失意を盾にして本来の生きる流れをせき止めてしまうようなものです。
最初はひどい出来事のせいにしていられたとしても、そのうち何もしないでいる自分を責めることになります。
自分を責めながら、しかし状況を進展させる行動にあえて踏み切れないという悪循環に陥ってしまうのです。
そんなときは、次の新しい視点を検討してみるのがいいかもしれません。


・失望はそのとらわれを解放するチャンス
失望した出来事は、修復可能なものもあれば、とてもやり直せそうにないこともあります。
しかし、期待が大きかったほど、修復不可能という事実は受け入れるが難しいものです。
何とかしたいという思いが強すぎたり、その結果を受け入れたくないと言う思いが強いと、冷静さを失って現実離れした判断を信じ込んでしまったりします。
この場合も今までのやり方を継続するのか断念するのかは、どの程度で線を引けばいいか難しいものです。
その人の今までの経験も判断力に影響してきます。
それまでほとんど失敗なしに進んできた人ほど、挫折は大きなダメージを与えやすいでしょう。
いままでのやり方で何としてでも進んでいきたいと、別の可能性もあることを見えなくしてしまうかもしれません。
ここは、いったん今の状況を離れて、トータルな視点で今の気になっている状況を見直してみるのがいいでしょう。
期待していたことが裏切られた直後は、どうしても今までの努力を引きずっていて、その方向で続けたいという見方が強くなってしまいます。今までの苦労をムダにしてなるものかと考えたいわけですね。
しかし、この失望の経験は、「今こだわっていることを、いったん手放してみたらどうなるだろう?」と考え直してみるいいチャンスになるかもしれません。
今は目の前にある期待が実現することが、自分の今後を決めるために最重要な一里塚に見えるかもしれませんが、きっぱりとその思いを解放してみたら、視野が広がって思っても見なかった新しい可能性が開けてくるかもしれないのです。
「人間は人生から問われている存在である」という見方も、このような目の前の状況にとらわれない発想があってこそ出てくるものなのでしょう。
もっと違う方向に進んでいく自分の方が、より自分に合っている可能性だってあるわけです。
それから、場合によってはそれが実現しないと自分は先に進めないと思い込んでいて、それがいままで自分を縛りつけていた張本人だったことを発見するかもしれません。
トータルな視点で見直せば、今こだわっているやりかたがすべてではないという新しい発想が出てきます。
選択肢は他にも色々あったんだと初めて気づけるかも知れないのです。
このように見てきますと、「失望」も残念な出来事ばかりとは限らず、新しい可能性への解放の機会になりうるものだといえるでしょう。
そして、期待していたことを断念してみることが、思っても見なかった自分の苦しさを、解放するきっかけになることもあるのです。
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