嵐の中でも時はどんどん過ぎていく
「嵐の中でも時はどんどん過ぎていく」(「マクベス」 シェークスピア)
トンネルといっても、一山抜けるだけの短いトンネルもあれば、海底を通るような凄い距離のトンネルがあるわけです。
私もそんなに長いトンネルを通った経験がありませんが、短いトンネルしか経験したことのない人が、たとえば青函トンネルを抜けることになって、その距離をよく知らずにいつ出口が見えるだろうと外ばかり眺めていたら、だんだん不安になってくることでしょう。
このままいつまでたっても、陽の目を拝めないのではないかとさえ思ってしまうかもしれません。
出口が見えないことは、私たちを非常に不安にさせる原因になります。
しかし、何分後にはそこから出られるという情報を知っていれば、それなら他のことをして過ごしていようという気になれるかもしれません。
ところが残念なことに、私たちが不安に思う状況というのは、大抵の場合、いつ終わるかわからないものがほとんどでしょう。
未来のことは、誰にもわからないのですから。
そんな不安の中にいて、不安にばかり目を向けていたのでは、精神に支障をきたしてしまうことにもなりかねません。
不安の中では、不安から逃げるのではないですが、不安にばかり気を取られていないで、そんな中でも自分や周りの状況は刻々変化しているものだということに眼を向けることです。
一つのことにとらわれやすい人というのは、自分にはいろんな面があり、いろんなことを感じたり、いろんな欲求を抱いたりする自分が存在する、ということに気づかなくなっている場合が多いのではないでしょうか。
そして、今の自分の生きる道はこれしかないのだと決め込んでしまうのです。
そんなひとつしかない道で壁にぶつかって、いつ抜けられるかわからないトンネルに入り込んでしまったら、もうこのまま抜け出せないのではないかという悲観にとらわれてしまっても無理もないことでしょう。
普通なら、それでももっと他の自分にも視点を切り替えることができますから、悲観の中にとどまりながらも抜け出すのを待つことができるのです。
ところで世間では、1つのことに全力を尽くして、その道一筋に生きてきた人を賞賛するという傾向があります。
その価値に異論を唱えるものではありませんが、そこには、からくりのようなものがあるのかもしれないことを承知しておいたほうがいいでしょう。
つまり、何かを成し遂げたあとで振り返った場合には、外から見ていればなおさらですが、自分でもそれ一筋にやってきたように見えるものだということです。
しかし、その途中の過程では様々な抵抗や挫折にも出会い、いい加減やめてしまおうという気になったことだってあるはずなのです。
途中で他の道に入り込んだことだってあるでしょう。
ですから、そんな何かをやり遂げた人がいっさい他のことに目もくれずにやってきたと信じこんで、自分も他のことに気を取られてはならないと思い込むのは、どんなものだろうと思ってしまうのです。
適当に切り替えのできる人ならいいですが、生真面目で思い込みやすい傾向のある人は、むしろ他のオプションをいくつか持っているようにした方がいいと思います。
一つがダメでも、他のオプションに切り替えればいいという余裕を、少しは持っていないとやっていけるものではないでしょう。
話が少しそれましたが、「嵐の中でも時はどんどん過ぎていく」のです。
嵐にばかり気を取られていては、永遠に終わりが来ないような気になってしまいます。
嵐の中でも、自分も周りの状況も刻々と変化しています。
時間も確実に先に進んでいき、やがて夜明けを迎えるのです。
夜明けと共に、たいていの嵐は治まってくるでしょう。
たとえ朝になってまだつづいていても、夜中よりは明るさが戻ってきます。
変化しないで永遠につづくものは何もありません。
自分の中の変化にも目を向けてみましょう。
「嵐が恐ろしくて自分はもうなにもできない」と言い張るのなら、ちょっと鼻をつまんで息を止めてみましょう。
なにもできないと言っている自分が、息を止めていることに抵抗しないままでいられるかどうかを確かめてみるのです。
そこには、嵐など関係なく生き続けようとしている自分がいることを思いだしてください。
あるいは嵐が治まったらこんなことをしてみたいと思っている自分に気づいてください。
嵐を怖がっている自分もいれば、嵐などもう飽き飽きしたからどうにでもなってくれ、私はもっと他のことを考えるといいたがっている自分もいるでしょう。
嵐の一夜など過ぎ去ってあとで振り返ってみるなら、トータルに考えてそんなに大した出来事ではないことが分かってきます。
嵐の中では、嵐と共に過ごすしかありません。
終わりの来ない嵐はありません。
自分も変化する自然の中の一員であることを思い出しましょう。
そして、嵐にもかかわらず、変化しつつある自分に気づき、いろんな視点から状況を眺めてみることです。
なにも嵐を怖がっている自分を律儀に演じ続ける必要はないのです。
「嵐のことなんて忘れていたよ」と眠ってしまう人だっているのですから。
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しかし、何分後にはそこから出られるという情報を知っていれば、それなら他のことをして過ごしていようという気になれるかもしれません。
ところが残念なことに、私たちが不安に思う状況というのは、大抵の場合、いつ終わるかわからないものがほとんどでしょう。
未来のことは、誰にもわからないのですから。
そんな不安の中にいて、不安にばかり目を向けていたのでは、精神に支障をきたしてしまうことにもなりかねません。
不安の中では、不安から逃げるのではないですが、不安にばかり気を取られていないで、そんな中でも自分や周りの状況は刻々変化しているものだということに眼を向けることです。
一つのことにとらわれやすい人というのは、自分にはいろんな面があり、いろんなことを感じたり、いろんな欲求を抱いたりする自分が存在する、ということに気づかなくなっている場合が多いのではないでしょうか。
そして、今の自分の生きる道はこれしかないのだと決め込んでしまうのです。
そんなひとつしかない道で壁にぶつかって、いつ抜けられるかわからないトンネルに入り込んでしまったら、もうこのまま抜け出せないのではないかという悲観にとらわれてしまっても無理もないことでしょう。
普通なら、それでももっと他の自分にも視点を切り替えることができますから、悲観の中にとどまりながらも抜け出すのを待つことができるのです。
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しかし、その途中の過程では様々な抵抗や挫折にも出会い、いい加減やめてしまおうという気になったことだってあるはずなのです。
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ですから、そんな何かをやり遂げた人がいっさい他のことに目もくれずにやってきたと信じこんで、自分も他のことに気を取られてはならないと思い込むのは、どんなものだろうと思ってしまうのです。
適当に切り替えのできる人ならいいですが、生真面目で思い込みやすい傾向のある人は、むしろ他のオプションをいくつか持っているようにした方がいいと思います。
一つがダメでも、他のオプションに切り替えればいいという余裕を、少しは持っていないとやっていけるものではないでしょう。
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嵐の中でも、自分も周りの状況も刻々と変化しています。
時間も確実に先に進んでいき、やがて夜明けを迎えるのです。
夜明けと共に、たいていの嵐は治まってくるでしょう。
たとえ朝になってまだつづいていても、夜中よりは明るさが戻ってきます。
変化しないで永遠につづくものは何もありません。
自分の中の変化にも目を向けてみましょう。
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なにもできないと言っている自分が、息を止めていることに抵抗しないままでいられるかどうかを確かめてみるのです。
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