一方的に攻撃してくる人に対応するには(モラハラ)#2解決編
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一方的に攻撃してくる人に対応するには(モラハラ・パワハラ)|心の悩み・健康|ココナラ
相手を傷つけてでも自分の正しさを守らないと、自分が崩壊すると恐れる攻撃者と、普段から非難されたり平和な関係が壊れる事を恐れている被害者とは、大変不幸ながら絶好の相性をお互いに持っているのです。
では、このような理不尽な関係に巻き込まれそうなとき、どう対処すればいいのか、まずは理不尽な攻撃を続けてくる人はどのように行動し、また何がそのようにさせているのかをもう一度考えてみましょう。
・一方的に決めつける。
有無を言わさず「君は考えが甘い」「やる気がない」「向上心に欠ける」などといった決めつける言葉を使います。
また、その断定のしかたは、改善の余地などないというむべもないもので、相手の人格を否定してしまうのです。

・当面の問題と直接関係ないことで否定してくる。
反対意見を示したりすると「未熟な人間がそんな偉そうな意見を言うんじゃない」とばかり、内容など考慮しないで否定してきます。相手が罪悪感を感じてそれ以上反論できないように封じ込めてしまうのです。
・どんなに被害を受けたかを必要以上に強調する。
「私だけが迷惑しているんじゃないんだよ。君のやったことでみんながそれをカバーしないといけなくなっているんだから。」「とんでもないことをしてくれたねえ」
・指示することが統一していない
「きちんと状況を報告しなさい」と言っていながら、詳細な報告をすると、「こんなに忙しい時に、細かいことをぎっしり書かれても困るんだよ。簡潔な報告の仕方を覚えなさい!」といった感じで、言われた方はどっちに転んでも否定されるような立場に追い込まれます。
このようなのやり方を並べて見ていけば、そこにある動機が見えてこないでしょうか。
・自分を正当化することが何より大切。そのためには手段を選ばない。
・相手の感情に配慮したり、共感する気はない。それで自分の立場が悪くなっては困るから。
・否定している相手が全面的に悪いのであって、自分に落ち度はないとまわりの人にも見せようとしている。
時には横にいた人間に「君もそう思うだろ!」といって強制的に同意させたりする。
そして、このような非情な態度を取るということは、他人の事を配慮したり共感するような余裕が全くないことを示しているのです。
人がそのような切羽詰った行動を取るのは、何かに追い込まれているからに他ならないでしょう。
それは、「誰かを攻撃していないと、自分がやられてしまう。そうなれば、自分の価値がないことがばれてしまう。」というおそれからきているのです。
そのために、力で押さえてしまうしかないと思い込んでいますから、逆に自分より力の強い人間を相手にするときはイエスマンであったりするのです。

ですから、もし自分が攻撃を受ける立場にたったなら、自分の今までの経験で通用してきた考えを捨てないといけないでしょう。
正当な意見を言えばいつかわかってもらえると思っても、相手の関心は自分の立場を正当化することですから、それが自分に役に立たない限り客観的な正しさは正しさではないのです。
これだけ謝ったのだから、そろそろわかってもらえるだろうという期待も裏切られます。
あなたへの配慮をする余裕はない人だと思っておかないといけません。
そして、このようなタイプが手を緩めたと思って安心しないこと、それは一時的なことでまた同じような攻撃が再開するのです(先程の動機を考えればそうなるはずなんです)。
ポイントになるのは、相手は自分が恐れていることを排除するためには、どんな手段でも取ってくる可能性があり、そこを刺激すれば大変な反撃を受けることになるという点です。
それは理不尽なやり方だから、指摘して明らかにしないといけないとか、相手に間違いを認めさせないといけないといった考えも当然浮かんでくるでしょう。
しかし、それが出来るためには、それだけの準備とエネルギーが必要であり、いまの自分にそこまでやれる余裕があるのかどうかを考える必要があるのです。
さて、相手のことに見当を付けていても、自分の側の心理傾向も知っておかないと適切な対応はできず、今までのように相手に巻き込まれてしまうことにもなりかねません。
それには、自分の思い込みの癖や、陥りがちな感情の状態などを知っておくのがいいでしょう。
人はだれでも理性で考えて同じような思考を使うなどといいことはありません。
むしろ、一人ひとりが独自の思考のくせや、思い込みを抱えているものです。
そして、今回のような場面での対処に関して言えば、一番問題になるのは、人間関係で波風をたてることを恐れて自分を出さないようにする傾向や、いい人でありたいと願う傾向のある人なのです。
それは自分の意見は押さえてでも相手にあわせようとするタイプ。
自分は相手に合わせて柔軟な対応ができる人間だと見せたがるタイプ。
自分を前面に押し出して意見をいうのが苦手なので、いつも人の後ろから観察しているタイプ。
無条件に自分を受け入れられなくて、常に何か人の役に立つことをやり続けないといけないと強迫的になっているタイプなどが挙げられるでしょう。
共通しているのは、主体が自分でなく他人にあることです。
このような人の優しさは、皮肉にも先ほどの攻撃的なタイプからすれば、反論ができない人間と映って絶好の餌食になってしまいます。
そして、攻撃を受けて自分の弱い面が出てしまうと、客観的に自分や状況を見ることができなくなるので、やはり自分は人から受け入れられない人間だと思ったり、価値がない人間だと思って落ち込んでしまうのです。
しかし、ここで自分の弱点を知っていて、すぐにいつもの思い込みから反応しないようにすれば、状況を客観的に眺める余裕が出てきます。
最初は自分に落ち度があったのでこのような責めを受けているのだと思うわけですが、相手の執拗な攻撃を冷静に見ることが出来れば、何もここまで非難されるいわれはないのではないかと考え直すこともできるでしょう。
そして、いつもの癖ですぐに自分が悪いのだと思ってしまう傾向を思い出して、自分の取るべき責任はどこまでであるのかを冷静に見分けることができるようになります。
また、先程の相手の攻撃の仕方について知っていれば、自分がいつも使っている人間関係の対処方法では通用しないのだという点も考慮することができるのです。
さて、これだけの予備知識を揃えたら、今度は実際に攻撃者と向きあう場合の注意点です。
何事もそうですが、頭で分かっていてもいざその場になると、準備していたことなどすぐに当てが外れて、いつものパターンに入り込んでしまうということもあるわけです。

そこで、実際に相手を目の前にして注意したいこと。
1.自動的な反応(いつものパターン)がすぐに働いてしまうのに、まず気をつけること。
この自動的な反応には2つの面があります。
1つはいつもおちいりがちな思考です。
攻撃を受けて動揺する。思考も冷静でなくなる。「どうしよう、なんとかしなければ」とあせる。
それがいつもの「ダメな自分」を呼び起こすような感情の状態を作り始める。
結局、準備していたような冷静な判断力はどこかに行ってしまって、残念ながらいつもの落ち込んでしまうような「やっぱり自分にはできなかった」「いつもこうなる運命なんだ」といった思考に落ち着いてしまうのです。
もうひとつは、身体的な反応です。
「緊張する場面で頭が真白になってしまった」という表現で代表されるように、攻撃されるというような緊張場面では、体の反応にも変化が現れます
動悸や急速な呼吸、冷や汗、頭が真っ白とか、頭に血がのぼって考えられなくなるとかいった反応です。
これを避けるのはやはり、一番難しい点になるでしょう。
頭でわかったからといっていきなり対処できるようにはなりません。
そこで必要なのは、このブログでいろんなところで書いているように、普段から自分の思考や感情のパターンについてよく知っておくことです。
そして、今回のような極端な場面ではなく、ちょっとした緊張状態で自分が冷静に対応できるような練習をしておくことです。
いつもなら、相手の意見にしたがって自分を出さない人なら、1つでもいいから自分の主張を実際に口にしてみる。
そこで自分の感情や身体状態にどんな変化が起こり、どんな考えが渦巻くことになるのかを経験しておくのです。
そのような小さな変化でも、自分でコントロールができたというのが自信になり、その積み重ねが自分を変えることにつながっていきます。
2.相手の表情や動作をそれとなく観察する。
叱られている人間というのは、なんとなくうつむいてしまうものかもしれませんが、相手をできるだけ観るようにすることです。
しっかり自分のほうを見られていれば、相手もめったやたらに好き放題にはなりにくいものです。
またそれよりも、相手を観察することで変化に気がつくことができます。
カーとなって怒鳴っている人の相手をした場面を思い起こしてみてください。
ひとしきり怒鳴って興奮が収まると、表情が変わってくるのに気がつかないでしょうか。
はっきりこちらを見据えていた目も、しだいに焦点がぼんやりと外れてきたり、視線をそらすようになったり、どこか自分が後ろめたい感じになったことが見えてきます。
たまたま、近くにいた人間を仲間にひきずり込んだりするのも、このようなタイミングからあとになります。
また、その段階に入ると、最初の発端になった内容はどこかに行ってしまい、言ってることは批判のための批判に変わってきているです。
ですから、そうなってしまえば、もうそれ以上真剣に聞くことはありません。
自分を守るために、馬の耳に念仏をキメこんで聞き流してしまいましょう。
このように「どうせ聞いても仕方が無いことなんだから」と言い切れるようになれば、自分を取り戻して相手に巻き込まれることも少なくなります。
そして、先程の相手に関する知識、「相手も怖がっている存在」ということを思い出すのです。
ここまで来ると、だんだん相手もこちらが見透かしているんではないかと、無意識に感じ始めて、居心地が悪くなってきます。
3.相手と自分は対等であることを忘れないこと。
さらに根本的な考え方ではありますが、社会的な関係を抜きにすれば、相手と自分は対等であるということをしっかり認識することです。
「それができないのが、自分の弱点なんだよ」と言って尻込みしないことです。
極端に言えば、首になってもいいという気があれば、だれがこんな相手に頭をさげるかと思うわけでしょう?
それをさせないで、じっと耐えているのは利害関係が絡んでいるからであって、本質的には自分が奴隷になる必要などないことを決して忘れてはいけません。
しかし、だからといって軽率な行動をとったりしないで、自分のいまの状況を考慮して必要ならば形だけの謝罪を見せておけばいいのです。
相手もどうせ、批判のための批判をやっているんですから、少なくとも後の惰性で叱られているときはそれでいいのです。
よくテレビドラマなどで、主人公が自分の信念を貫くために、悪役をやり込め、かたきをとって、最後の場面で自分はかっこ良く会社を去っていくというパターンがありますね。
ですが、現実には自分も生活がかかっているわけですから、トータルに考えて、いまこの相手に対して自分がそこまで犠牲になるだけの価値があるのかどうかを冷静に考えましょう。
一時的にカッとなって、取り返しが付かないことをしてしまっては、かえって相手の罠にはまってしまうことになりかねません。
それから、相手にしているのは普通のパターンで当てはまる人ではないのですから、こちらもそれなりに対抗していけばいいのです。
あくまで人間として対等であることを揺るがせにしなければ、それは相手にも伝わります。
この相手は、いい加減に扱うと後で厄介かもしれないと無意識に感じさせるのです。
表面では謝罪しておきながらも、自分を売り渡す気はないことを無言で相手に伝えるのです。
相手は、それを感じ取りますが意識はしません。
相手をするたびにジャブのように、そのような姿勢を相手に与えておけば、そのうち相手は攻撃しながらも無意識にやりにくさを感じ始めるのです。
おそらく、そのような経過で攻撃がやりにくいと感じて徐々に遠ざけていくというのが、このような関係ではベストな解決になるでしょう。
なにしろ、相手は自分を守るためには手段を選ばないのですから、表立って何かをやればどんな反撃を受けるかわからないのです。
相手が気づかないうちに躊躇するようになってしまうような人間に自分がなっていくのです。
以上説明してきましたが、ここで取り上げたような極端な例に実際に出会うかどうかはわかりません。
しかし、その場合でも、自分の側の弱点を知っておくことは重要なことであり、いろんな面で役に立つことだと思います。
普段から、小さな実験をして、自分の反応を知っておくことです。
自分のことは自分でわかっていると思っていても、知らない自分はいつまでも見つかり続けるものだと思います。
見つけた自分は今まで表に出られなくて、邪険に扱っていた自分かもしれません。
そんな自分を取り戻せば、それだけ自分の幅も広がるというものです。
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