ビリーバー~信念にとりつかれた人々

恐ろしい人たちなどいません。
信念にとりつかれた人たちがいるだけです。
~バイロン・ケイティ
There are no terrible people.
There are believers.
-Byron Katie
「恨みは手放しましょう。どんなにひどい目にあったとしても。」
このようなことを何度か書いていますが、忘れたころにコメントしてくる人たちがいます。
「あなたはひどい目に合っていないからそんなことが言えるのだ。私がどんな目にあったか分かりますか?」と言った内容です。
人を恨みたければ、そうすればいい。その人の自由です。自分で責任を取ればいいことです。
しかし、問題は、恨みの言葉は伝染するということ。自分自身を傷めつけるだけでなく、周りの人まで巻き込んでしまいます。
こういった文章からは、コメントという活字だけの文章でありながら、その人の憎しみを感じてしまいます。自分の恨みを否定するなら、あったことのない人間にまで恨みの感情を投射してしまうのです。それ自体がもうすでに、恨みを手放しましょうという充分すぎるほどの理由になるでしょう。
恨みというものは、過剰な思い込み、信念です。そして信念は、誰かに教わってきたものでしょう。
周りの人が絶えず呪いの言葉を口にしていたのかもしれません。
スタート時点では、もっともな理由があったのでしょうが、それが信念になるまで、繰り返し考え続けることで、やがてその反応の回路が深く刻まれてしまいます。
ちょっとした出来事で、その回路が反応してしまい、見当違いの人を恨むことになってしまいます。
どんなひどい扱いを受けたにせよ、それを手放すのが最善の策です。そうでないと、残りの人生をすべて恨みに捧げることになってしまいます。
ケイティさんの言葉とどう関連するのか?と思われてきたかもしれませんが、過剰に信じこむことは、恨みにせよ何にせよ、恐ろしい人を創りだしてしまうのです。
信念はやがて自分自身の一部分だと思いこむようになります。
それが少しでも否定されたと感じると、自分を守るために、相手を攻撃することになってしまうのです。短気な人とは、特定の信念の回路が固定してしまっているのです。
たとえば、特定の言葉を聞いただけで、前後の脈絡など関係なく、神経回路がつながって、特定の感情と信念を呼び起こし、現実との接点も失って反応してしまうのです。
柔軟に考えるためには、どのような思考パターンも強化しないように注意する必要があります。
見落とされていた思考パターンがあれば、気が付かないうちに引きずられて、偏った判断を招いてしまうのです。
今はなんでもない思い込みも、やがてあなたの自由を奪ってしまうかもしれません。
ときどき思考を切り離して、いまここの現実だけに集中してみましょう。
特定の思考が、切り離すのが難しいようなら、そこにあなたがまだ取り組む課題があるのでしょう。
過剰に反応するのは、あなたらしさの現れなどではありません。それを取り除いてこそ、自由に自分を表現できるようになるのです。


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