下手の考え休むに似たり~続「順序が逆」

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下手の考え休むに似たり(へたのかんがえやすむににたり)という言葉があります。
これは、いくら考えても、よい考えなど浮かばないとわかっていながら、長く考え込まずにいられないのは、何の役にも立たず、時間の無駄でしかないということです。

この言葉を取り上げたのは、前回『「順序が逆」、これに気づくだけであなたはうそのように解放を得ます』という文章で扱った考えをもう少し解説してみようと思ったからです。
前回は、このように書きました。
『あなたの考えが現実を作り出したのではなく、むしろあなたの考えとは、現実を描写し説明つけるものとしてあとから起こってきた思考なのです。
あなたが考え、あなたの意思が現実を切り開いたのではなく、順序は全く逆なのです。』

あなたは「まず考え、そして行動した」と思い込みがちです。
たしかに、そのように思える時も存在するでしょうが、はたして実際はどうなのでしょうか?
本当にその順序で動いているのか?、それとも、それは思い込みに過ぎないのか?ということです。

今朝あなたが起きてからおこなった行動を、振り返ってみてください。
「まず考え、そして行動した」というのは、本当でしょうか?

実際は、あなたは無意識に行動し、あとから「今自分は~をした。これは~が必要だったからそうしたのだ」と解説してみせただけではないでしょうか?

あなたが意識して振り返って考えるまでは、あなたはただ行動しています。
ふと思考が起きてきて、今自分がなにをやっているのかを考えだしたとき、始めてそれを振り返り、「自分の意思でこのような行動をしていたのだ」というストーリーを書き上げるのです。
ですから、ストーリを忘れていると「気がついたら、これだけのことをしていたんだ!」と驚くほどのことを、あなたは無意識にやり遂げているのですが、普段は当たり前でそのまま、考えないままで終わっているだけなのです。

例えば、パソコンの操作を覚えたての頃を思い出してください。
最初は、説明されたとおりにメニューを開き、何かをクリックして目的のパネルを開き、そして必要な操作をして、・・・というように、命令や思考が先行して、ようやく目的の動作を出来たという感じになるでしょう。

これらは「まず考え、そして行動した」に近いように思えます。
しかし、もう少し詳しく調べてみれば、「いつ、あなたはパソコンを動かそうと考えたのでしょう?」「いつ、その操作を行おうと考えたのでしょう?」・・・、その思考はどこから来ましたか?

やがてあなたは、パソコンの操作に慣れてきて、いちいちメニューをどうのこうのと考えなくなり、まずマウスを動かしたり、キーボードを叩いたりという行動が無意識に始まるようになっていくでしょう。

その頃には、「私は電源を入れ、まずメニューを開き、次にあれしてこれして、・・・」といったことは、もう考えもしなくなります。むしろ考えるとすれば、パソコンを使う目的のことです。例えば「~の解説を検索してみたい」というような、より具体的な内容に変わってくるでしょう。

「まず考え、そして行動した」というのは、実際には、ほとんどがあとづけの説明です。
あなたはまず行動し、そのあとで何をしたのかを説明するのです。

さて、表題の「下手の考え休むに似たり」に戻りましょう。
私たちが、「考えること」に「とらわれて」しまう時というのは、たいてい気になること、心配なこと、悩みがある時ではないでしょうか?

その内容は、ほとんど、「考えても答えが出ない」ことが多いのです。
答えが出ないのは薄々わかっているけれど、「気になって放ってはおけない、考えずにいられない」という状態です。

悩み方は、人によって様々でしょう。
・ある人は、まず「いま心配することはないだろうか?」と考え始めます。

・ある人は、「行動計画にそって、次は何をやるべきかを考え、一つ終われば次はなに?」と考え続け、その合間に行動しているかのようです。

・ある人は、自分は他の人とは違って、様々な欠点を抱え、人と同じようには堂々と行動できない人間だ。人から笑われたり、避難されないように、控えめに行動することを忘れないようにしようと、自分の行動のチェックに気を取られています。

・ある人は、「どうすればまわりの人は自分のことを気遣ってくれるだろう?」と、自分が可哀想で、哀れな人間に見えるように行動を制御することに気を取られています。

・ある人は、「この問題が解決しないかぎり、私はなにもできない」とか「この人が謝らないかぎり、私は何も話したくないし、もう何もしたくなくなっている」というような、特定の問題に支配されて、いまを生きることができなくなっています。

考えても答えは出ない、誰にも答えは出せないだろう、そう思いながらも、「考えずにいられない」でいるのが、「下手の考え休むに似たり」の状態なのです。

「考え続ければ、いつかは答えが出る時が来る」とか、「いつか私を救ってくれるような誰かに出会うか、出来事が起きるだろう」とか思い続けて、大切ないまのこの瞬間を捨て続けるのです。しかし、いつまで待ってもサンタクロースはやって来ません。

「下手の考え」をやめるにはどうすればいいでしょう?
ただヤメればいいだけです。「やめ!、ストップ!」と宣言して、あとはいまの状況に飛び込むだけです。起きてくることに合わせて、あなたは、何も考えなくても反応し、まさにそのときのベストの行動をとり続けているのです。
あなたの心配や「下手の考え」は、一切関係なかったのです。

「まず考え、そして行動した」と信じるのをやめてみましょう。
ただそのまま、あなたの反応するがままに、状況に溶け込んでいるだけでいいのです。

「自分の行動を他人に説明しなければならない」と思い込んでいることも捨てましょう。
だれも、あなたに説明など求めていません。あなたがそう思い込んでいるだけです。
説明したいと思っている相手とは、実はあなたのマインドに対してなのです。
これもまた、あなたの「下手の考え」を誘発するために、バックで支えている思考習慣の一つなのです。

「まず考え、そして行動した」くなるのは、あなたの悩む習慣が起きているときであり、例外であることに気がつきましょう。
そうすれば何も考えず、「ただ行動があるだけ」「ただあなたのままでいればいい」ということが自然な状態であると気づくようになるでしょう。

「これは下手の考えだ」と思ったら、直ちにストップしましょう。
そして、いまやりたいことを、おもむくままに行うだけでいいのです。
状況に任せ、起こることを起こらせているだけ!
それで、あなたはやすらかでいられるのです。


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