悪口は相手に持ち帰ってもらう
◆悪口は相手に持ち帰ってもらう
誰かに悪口を言われたり、ののしられたりすれば、どんな人でも平然としているのは難しいでしょう。
動揺したり、何かを言い返したくなるのが普通ですね。
しかし、言い返して口論になっても、結局はいいことなど何もないことも、経験上誰しも知っているのです。
ここに「悪口は相手に持ち帰ってもらう」という考え方があります。
ある時、お釈迦様は弟子を連れて村を托鉢して歩いていたところ、村人から罵られます。
「俺達は汗水たらして働いているのに、
お前たちは何もしないで人にたかるだけの物貰いじゃないか!」と。
相手の言葉を聞き終えると、お釈迦様は「言いたいことはそれだけですか、ではさようなら」
といってその場から立ち去ります。
弟子たちになぜ黙ったままで、言い返さないのですかと聞かれて、
「お前たちは誰かが毒蛇を持って来たら、それを受け取るのか。」
「受け取らなければ、毒蛇は持って来た相手が持ち帰るしかないだろう。」
と答えたと言われます。
「毒蛇は持ってきた相手が持ち帰る」そのあとどうなるか?
実は人間の心理には不思議なところがあって、「おまえは○○だ!」と非難していたことが、いつの間にか「自分も○○だった!」と気づく時が来るものです。
また、その逆も起きるでしょう。
非難することばかり探していれば、相手だけでなく、自分自身に向けても非難していることに気がつくのです。
それでは相手に対してはそのまま持ち帰ってもらうにしても、「自分の心の中はどうしてくれるの?」と言われるかも知れませんね。
実は、「悪口を言われて傷ついたと感じるのは、受け取る側にも弱みがあるから。」
という考え方を検討してみましょう。
相手が悪口を言うのは、相手の問題であって、それはそのままお持ち帰り頂けばいいのですが、自分が傷つくかどうかは自分の側の問題です。
自分が怒って反応してしまった結果を、相手に責任をとれというのはこれまた少し違うでしょう。
やはり自分の側の問題の責任をもつのは、自分でやらなければなりません。
相手の言葉で自分がどのように感じ、どの部分に過剰に反応してしまうのかを調べて見ましょう。
まさにすぐに反応してしまうところに、自分の弱みが存在しているのではないでしょうか。
それは、自分でも自分を何とかしたいと、日頃から思っているところです。
それでいて、それは、他の人に知られたくないと思っているところなのです。
そして、それを他の人の口からは言われたくはないわけで、
先にい合われると、たとえ相手が正しいと思ってもムキになって反論したくなるのです。
争うことなく問題を解決できれば、敵を作り出す必要もなくなっていきます。
肝心なのは、他の人の態度次第で自分が右往左往させられる、依存する関係から独立することです。
ある意味では、「敵」とは自分の弱点を裏返した存在であると思いませんか?
つまり、それは、自分が作り出しているものだとも言えるのです。
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