相手がこんな時には・・・・

自分から好き好んで厄介者になりたい人間はいません。他に方法を知らないからそうなるだけなのです。こんな反抗的なやり方では自分がダメになると知りながらも、自分自身から解放される方法を知らないのです。
これから述べる三十のよく見かける気分や態度は、たいへん参考になるだろう。どれもこれも、人と接する場合、ありがちなことで、どれにもこんな相手の手早い扱い方がついている。このリストを絶えず使うこと。仕事の上でも家庭内でも人と会う時にはくり返し使う。躊躇してはいけない。
最も重要なこと──そして忘れてはならないことは──相手のマイナス性を、相手をこちらの方向に向けるための操縦桿としてそのまま用いることだ。
相手がこんな時には・・・・
1.けんか腰──悪口雑言は聞き流し、こちらは静かに目標達成の方策を考える。
2.無 口──誘導尋問の手を使う。相手の心の中にあるものをみつけて取り出してやる。
3.臆 病──こちらからさっさと善意と援助を約束する。
4.荷やっかい──相手から絶えず迷惑をかけられないようにする。救世主ではないのだから。
5.うぬぼれ──自分で自己の再評価がしたいのだから、そうさせてやる。
6・脅 迫 的──脅迫めいた態度を、うっかりそのまま受け取ってはならない。脅迫は、そう受け取らない限り、力はない。
7.熱がない──こちらの熱で燃やしてやる。人間は、みな熱に反応する。もっと熱がほしいから。
8.詮索好き──自分のプライバシーをあくまでも堅く守る。
9.笠に着る──「せよ」ということに耳を傾けてやる。こちらは自分のしたいことをする方法を考える。
10.弱 気──思いやりを示す。しかし同情しすぎるのは禁物。同情は弱気をあおり立てる。弱気を強気に変えるのが一番の親切だ。
11.退 屈──そもそも、なぜこんな人間を相手にしているのか思い直してみる。
12.非能率──能率の報酬をプラカードにして相手の前を行進する。これで相手は自分に磨きをかけたくなる。
13.人嫌い──こちらが幸福なのに引きかえ、相手は気の毒だと思えばいい。憎悪と幸福とは決して共存しない。
14.やかまし屋──おめでとう。こちらのことが、気になって仕方がないということは、こちらが相手にとっていかに重要であるかということだ。注目と敬意はあなたのものである。
15.独善家──深くため息をつき「いつか、他の人間と同じように、間違いをすることを楽しむようになってほしい」という。
16.こわがり──相手をこわがらせる事件、考え、事態に、相手が正々堂々と立ち向かえるように手助けしてやる。恐怖は逃げ道のある時にだけ存在する。現実はこわいものではない。現実だと思い違いしているものだけがこわいのだ。
17.引っ込み思案──自信と権威を持って行動する。不安を晴らすには強力な人間が必要だ。
18.人使いが荒い──第一に「これこれだけしかできない」といっておき、第二にそれだけ果たしたらもうそれ以上手を出さない。
19.苦労症──相手のかかえている問題は、永久のものではないと指摘する──適切な態度をとれば──である。
20.怒りっぽい──如才なく、しかしどんなことがあっても、過敏な人間に怖気づいてはならない。怖気づかすのは、相手の微妙な子どもっぽい武器だ。それに絶対負けてはならない。
21.頑 固──こちらのいうとおりにさせようと真正面からかかってはいけない。賢明にスムースに手際よくとりかかる。
22.現実ばなれ──こんなやり方では目的の物は得られない。正しい行動は常に正しい結果を生むと教える。
23.苦 虫──相手は目的のものが手にはいっていないのだから、そっとしておく。こちらはさっさと望みのものを手に入れる。
24.わからず屋──こちらもわからず屋にならぬよう強くなる。相手は口でそれを認めなくても、心の中では感心する。
25.戸惑っている──困惑から逃げる道は、必ずしも悲しい仕事でなく、心も軽い面白い冒険なのだと説く。自分でそう思えばそうなる。
26.傲 慢──忍耐強く。しかしこちらの忍耐を弱さからだと間違ってとられないように。
27.陰 気──「お望みならご自由に。こちらはごめんだ」といってやる。陽気なのが人間の自然の状態であることを思い出させる。
28.無責任──他人の尻ぬぐいはいやだと断る。自分を助けない人間を助けるのは感心しない。どちらも損である。
29・癇癪持ち──自分の感情を相手から切り離す。賢明に、心を静めて目標達成の努力をする。
30.不親切──相手をみつめて、どうしてそんなに自分を苦しめるのかという。
~説得力 V・ハワード 創元社
自分の側の方針を変えるだけでも、世界は全く違って見えてくるのです。今までの常識や、囚われてしまったいる思い込みを変えるだけで(自分の考えを変えるだけで)、まわりの厄介な人も違って見えてきます。あるいはあなたが見方を変えるだけで、不思議なことにその人達も変わってくるように思えるでしょう。

自分の心の中の、恨みや恐怖心を相手に投影していないか?、自分の方が抵抗を捨てて変わるだけで消えてしまうものが投影です。あなたの恨む持ちがそのような人を作り出しているのです。
あの人が変わらなければ、自分は許せない、幸せになれない、納得できない、・・・等々の考えは自分が変わるだけで消えていきます。それが自分の中の投影に過ぎなかったからです。
周りの人たちに影響されて自分が悩む必要はまったくないことを、何度も思い起こしてください。あなたは、あなた自身の選択で自由になっても一向に構わないのです。誰からも自由を奪われず、誰の自由も奪わず、あなたはただあなた自身でいて一向に問題はなかったのだと、そう納得できるまで今までの話を思い起こし続けてください。
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