fc2ブログ
« ホーム »

執着を手放そう~これについての大きな誤解~

quan-nguyen-sGHnXezeo-Q-unsplash.jpg


「執着を手放そう」と言われたら、どんなことを思い浮かべますか?

何かこう、辛い修行でもさせられるような、あるいは欲しい物を無理やり諦めさせるようなイメージを持つ人もいるでしょう。

しかし、私たちは本来、決してそんなに欲張りでもないし、たくさんのものを持て余すほど欲しいなどと思ってはいないのです。

欲望や豊かさというものは、その多くは文化的に教えこまれたものに過ぎません。

「ミリオン・ダラー・アーム」という映画があります。
実際に見たわけでなく、解説を聞いただけですが、少しこの話をしましょう。

この映画では、インド(人口が巨大)ならきっとすごい人材が見つかるに違いないと思って、メジャーリーグの優秀なピッチャー候補を探すというお話です。

さて、インドでは野球というものを知らない人がほとんどで、なかなか選手候補は見つからないのですが、それでもなんとか2人の候補者を探し出します。

この候補者は、最初の条件157Km/hだったかのスピードボールを投げられたら合格だったのですが、それには少し満たなかった。
しかしそれでも数千万円の報酬を受け取り、アメリカへ二人を連れて行きます。

今回取り上げたい話は、この人達はこれ以上豊かになりたい、金持ちになりたいなどと考えていなかったという事実です。

インドでも、富裕層はいますが、特にインドでは富裕層と貧困層は極端に2分化されていて、貧しさに慣れた人たちはお金持ちになろうなどと夢にも思っていないという現実も影響しているようです。

スカウトのアメリカ人は、彼らに何とか夢を抱かせ、もっと頑張ろうという気にさせたいのですが、彼らは一向に興味を持ちません。

いろんなお金持ちの生活を見せて、その気にさせようとしても、全く自分には関係ないい事のように思ったままです。

「何のために使い切れないほどのお金を持つ必要がある?今回もらったお金があれば、インドなら家族皆んなで充分暮らしていけるのに・・・」

と言った感じなのでしょうね。

では私たちはどうかと振り返ってみれば、アメリカンドリームではありませんが、やはり機会があれば自分も大成功してお金持ちになれるかもしれないという夢を持ちます。

そこまでいかないまでも、貧乏なよりお金持ちの方がいいに決まっていると思うわけです。
それに日本という国は、お金を使えばこんなに豊かになれると思わせるものが、あふれていますし、容易に手に入るところにあります。

それだけでなく、テレビのCMはしきりにあなたももっと豊かになれますとか、競争を促すものにあふれているのです。

欲望とは、実は文化によって作られたもの

ということは否定出来ないし、あまりにもそれに慣らされているので、果てしない欲望は普遍的な人間の特性だと信じ込んでいるわけです。

いいかえれば、慣らされていなければ、あなたは今ほど何でもかんでもほしがったりはしない。

そして、実は何かを欲しがることなんて、本来は面倒なことであって、できればやりたくないと思っているのが本来の姿であるというのも、すこし想像力を働かせれば思いつくことではないでしょうか。

横道にそれましたが、「執着を手放す」ということも、このような観点から考えれば苦痛でもなければ、むしろ望んでいることなのかもしれません。

いったん「欲しい、欲しい」モードが起動すると、本当にそれが欲しかったり必要があるかなど、どこかに切り捨てられてしまいます。

「どうすれば手に入るか?それを考えなくてどうする!役に立たない(お金にならない)ことを考えるなんて、ダメ人間のすることだ!」

こんな声も聞こえてきそうです。

「どうすれば手に入るか?」こう問いかけたら、もう一直線にそれに向かって走りだす。
心理学でよくやる迷路を学習して、なんとか早く餌に辿り着こうとするネズミのようになってしまうのです。

思考というものが、とにかくゴールに辿り着こうとするように働くものなのだ。と言われることもあります。
※これももしかすると、文化的に作られた部分があるかもしれません。

「我慢しましょう」ではなく、「本当にそんなものほしいと思っているの?」と問いかけてみましょう。

「ホントはねえ、あるに越したことはないけど、別にそんなに欲しくないのよ」というのが本音だったりするかもしれません。

何かを手に入れようと無理をするのは、それだけ自分の自由を奪う行為です。

さて「執着を手放す」ということば、この文章のスタート時点とはずいぶん違って聞こえてこないでしょうか?

むしろ、「執着を手放す」ことは楽しいこと、あなたに自由をくれて、余計な負担から解放してくれる、心躍る試みなのかもしれません。

「よし、これで1つ負担を消し去ることができる」
そう思って、余計な作られた欲望から解放されましょう。

ことばの操作などではありません。
あなたが本当に望んでいること、それがそこにありませんか?


ACR WEBブログパーツ

テーマ : 心の持ち方
ジャンル : 心と身体


にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 癒し・ヒーリングへ


プライバシーポリシー

スポンサード リンク

子どもに変化を起こす簡単な習慣―豊かで楽しいシンプル子育てのすすめ (PHP文庫)



ザ・ワーク 人生を変える4つの質問 バイロン・ケイティ , スティーヴン・ミッチェル 他

探すのをやめたとき愛は見つかる―人生を美しく変える四つの質問 バイロン ケイティ (著), 水島 広子 (翻訳)

新しい自分に目覚める4つの質問―――ストレスや苦しみから自由になれる「問いかけ」の力 バイロン・ケイティ (著), ティム・マクリーン

サマーバケーションスタイル


【Amazon.co.jp限定】バッファロー 外付けハードディスク 4TB テレビ録画/PC/PS4/4K対応 バッファロー製nasne™対応 静音&コンパクト 日本製 故障予測 みまもり合図 HD-AD4U3







自分で考えるということ。

919bef8573b9b72310ad641cdb25f994_s.jpg

☆----------------------------------------------☆

自分で考えるということ。

今は答えを出せないというのも、立派な回答であること。
☆----------------------------------------------☆

さて前回のお話で、
「いろいろな方と相談をしていますが、やはり気になっているのはそこ(人間関係)にあったんだな、と思うことも非常に多いのです。」
ということを書きました。

たとえば、純粋に仕事上の問題と思っていたけれど、実はそれを実行するときに避けられない対人関係において、自分が自信が持てないことに問題の核心があったりするわけです。

あるいは、自分の能力に限界を感じたり、失望しているように見えても、実際は直前に行った人との比較や、誰かのことばで自分の自信がぐらついているに過ぎなかったりします。

どちらにしても、いまの自分のままだと、現実を乗り越えられないと感じています。

かと言って今の自分を思い切って変えられるとも思わないし、そんな危険を犯したくもないわけです。

そのことに正面から立ち向かうのが怖いと感じているわけです。

そして、そうやって自分の限界を作り出してしまった元はといえば、それもまた人との関わりの中で生まれてきているわけです。

例えばそれは、子どもの頃に言われたまわりの人間(両親など)の言葉だったりするわけです。

あるいは仕事をするようになって、別に悪気はなくても、ダメなやり方をダメと言われる事は、仕事である以上出会います。

自分に自信がないほど、いくつかそういった経験が重なれば自分の能力を諦めてしまいます

他人から言われた現実が正しいのであれば、それはつらくても受け入れなければならない。

しかし、他人の評価は必ずしも正確ではありません。

人を指導するのに慣れている人の意見ならば、信頼性は高いでしょうが、そういった人だけがあなたを評価するわけではありません。

間違った評価というのは、特にそれがあなたに可能性のある分野であるほど、それで自分を見限ってしまうのは大きな損失です。

そして、実は他人の評価が単独で、あなたの反応を引き起こすわけではありません。

そこには必ず、あなたの側で「この人のいうことには反論できない」とか「この意見には反論する自信がない」とか、あなたの側の弱い部分が受け入れてしまうことを後押ししているということです。

それらは、けっして客観的でも、公平でもない判断に基づいた偏った判断であることが多いのです。

さて、何が起きているかの説明が長くなってしまいましたが、それではどうすれば間違った判断を下さないでいられるのでしょう?

それが今回の本題です。

一言でいえば、「必ず自分で考えた上で判断を下す」ということです。

「自分で考える?いつだってそうしているよ!」と言いたくなるかもしれません。

考えてはいますが、それは制約だらけの中で考えているのです。

どんな制約かといえば、それはあなたが依存している考えに、反しない範囲でしか考えられないということです。

たとえば、たまたまうまく運んで何かをやり遂げられると、これこそが正しいやり方だと信じてしまいます。

だって、現実にうまくいったんだから、何を疑う必要があるだろう?と思うのは自然な成り行きです。

しかし、いったんそれに依存して、どんな場合も「これが当てはまる」と考えだせば、柔軟な考え方は次第に失われていきます。

柔軟な考え方とは、いろいろな選択肢を、絞ってしまわないで、一つ一つ当てはめてみることで得られる場合が多いわけです。

しかし、毎回面倒な手続きを通るのはだんだん面倒になってきます。
それくらいなら、充分実績があるからこれ信じようと思うほうが楽になってくる。

これがプラス由来の思い込みです。

それとは逆に、マイナスから生じる思い込みもあります。

なにか痛い経験をして、必要以上にそれを恐れるようになれば、だんだん無意識にそれが絡んでくる道筋は避けるようになります。

こうしてマイナス由来の通り道が出来上がってくるわけです。

「必ず自分で考えた上で判断を下す」ということをやりたい。
しかし、その自分の考えも決して公平でも、柔軟さも失っているわけです。

そんな八方ふさがりなことを言われて、一体どうすればいいというのか、いい加減しびれが切れてきたかもしれません。

それは、ここで起こってきた考え方を見直しましょうということです。

「いい加減にしてくれ、どうしろっていうんだ!答えを教えてくれ!」と言いたくなるのをやめてみましょう。

「八方ふさがりだ。大変なことになった」といって、答えが出ないことを恐れないことです。

実は他人の批判にすぐダメージを受けてしまうのは、選択肢の少ない考え方、柔軟性のない判断の下し方をしているからです。

選択肢が少ないほど、間違った判断をしがちです。
柔軟性を失っているほど、簡単に結論を下してしまいます。

結論が容易に出ない問題であるほど、そのまま判断を下さないでいるという能力が必要なのです。

保留にしておくこと、曖昧なままでいることに耐えられる力をつけるほど、状況や他人の意見に左右されにくくなります。

逆にその耐性が弱まっているほど、早まった判断を下してしまいます。

失敗した経験を思い出してみてください。

そのほとんどが、もう我慢できないといって、充分な判断基準のないまま片方を信じてしまったことで起こっていないでしょうか?

そして、そこに対人関係が加わり、影響を与える人があなたの柔軟な判断を阻害する人であるほど、間違った判断が起こりやすくなります。

「これこそが自分らしさだから譲れない」ろいう判断と、
「答えが出ないから何かを信じたいと思って片方を信じてしまった判断」とでは、混同しがちですが、大きな違いがあるのです。

自分で考えるとは、前者を見分ける力であり、後者に対して保留のままにしておける能力なのです。

ここまで読んでこられて、期待されていたほど、明確で簡単な答えには見えないかもしれません。

色々書きましたが、この一つのことだけでも覚えておいて、実行してみてください。

それは、

「あいまいなままにしておける耐性を磨くこと」

です。

これが正しい判断能力を高める役に立ってくれます。

そして、現実の場面でも、簡単に他人のことばで傷つかなくなっている自分に気がつくでしょう。

「はっきりしてよ!」という脅しに乗らないこと。

判断がつけられないことは、結論は出せないと勇気を持って言えるようにしましょう。

その時、優柔不断にならずに、「答えは出せない」とはっきり答えればいいだけです。

今の時点では答えられないと判断することは、放棄することとは全く異なります。

セールスマンは商談をまとめようと働きかけますが、それとは全く逆のことをするのです。

いや~なお客さんになりましょう。

そうすれば、意に反したものを買わなくても済みます。

答えられないのに「自信を持って」というのは、ことば的におかしな表現かもしれませんが、「いまは答えられない」というのは立派な回答ではありませんか?






ACR WEBブログパーツ

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 癒し・ヒーリングへ


プライバシーポリシー

スポンサード リンク

子どもに変化を起こす簡単な習慣―豊かで楽しいシンプル子育てのすすめ (PHP文庫)



ザ・ワーク 人生を変える4つの質問 バイロン・ケイティ , スティーヴン・ミッチェル 他

探すのをやめたとき愛は見つかる―人生を美しく変える四つの質問 バイロン ケイティ (著), 水島 広子 (翻訳)

新しい自分に目覚める4つの質問―――ストレスや苦しみから自由になれる「問いかけ」の力 バイロン・ケイティ (著), ティム・マクリーン

サマーバケーションスタイル


【Amazon.co.jp限定】バッファロー 外付けハードディスク 4TB テレビ録画/PC/PS4/4K対応 バッファロー製nasne™対応 静音&コンパクト 日本製 故障予測 みまもり合図 HD-AD4U3







第七の感覚 思考~「順序が逆」再

bruce-mars-xj8qrWvuOEs-unsplash.jpg


でも最後には、心もただ存在で、心の仕事をやっているだけだということが理解されます。それは完全にくつろいでいます。それはただもう一つのものです。それは実際は第七感です。五感があり、感情の第六感があり、そして第七感が考えることです。ですから、考えることは第七感です。それは敵ではありません。~トニー・パーソンズ




考えることも七番目の感覚にすぎないとパーソンズは言います。
たとえば、暑いと感じていたら、夏が過ぎていつの間にか涼しくなったね、と感じるように、考えることもそれとと同じようなものだということです。

何かが起こり、それについて感じる私たちがいますが、考えることもそれと同じで、あとから感じ取っている存在の現れです。
決して、あなたが何を、どのように考えた結果、何かが起こるというような大それたものではなく、ただあとから「考えとった」存在なのです。

ただ、起こることが起き続けます。
あなたが、「結果的にどのようになる」と考えることも、その考えが起きるだけです。

なにか大事なことを、失敗のないようにやり遂げなければ、と意気込んでいれば、あなたは考えずにいられませんね。
どうやったらいいか、あれこれ思い悩むでしょう。

そして、「こう考えていれば、必ず成功する」という秘策を誰かが教えてくれないかと期待し、探し求めることでしょう。そんなものが在るなら、なんとしても知りたい、いくら出してもいいから教えてほしいと。

しかし残念ながら、考えることにそのような力はなく、むしろ考えもまた、起きてくる感覚のようなものに過ぎません。

私たちは「努力してこそ、何かを成し遂げられる」と根深く教えこまれて来たために、起きることに対して何かできないか、せめて考えることにでも力を尽くしたいと考えるのです。

充分に考えを尽くせば、何も準備しないよりもより良い結果が得られると信じたいのです。

たとえば、あなたが就職を探している学生だとします。
そこに、千載一遇で良い条件で、理想の会社の面接が受けられることになったとしましょう。
あなたは、喜ぶとともに、どうやって失敗しないで面接をパスできるかが心配で夜も眠れなくなります。どんな準備をしておけばいいか考えると、何も手につきません。

しかし、今回は、それらを考えるのを一切やめてみましょう。
面接の準備をするという脚本のドラマを、あえて見ないで、直接面接に挑みましょう。

結果は、どのようにでも起きることが起きます。

失敗して、もっと準備をしておけば、結果が変わったかもしれない、とあれこれ考える事が起きるかもしれません。
あるいは、その会社に入って、まわりの人からどうやってあの会社には入れたのかを聞かれ、「それはね、あれを準備して、こう考えて・・・」と説明を考えだしているところかもしれません。

どちらにしても起きることが起きます。
これは、運命論とか、宿命論ではなく、あなたが今まで経験したことを振り返れば、起きることが起きてきたことは明らかでしょう。

もちろん「どうすればいいか、あれこれ考えに考え続ける」ということが、あなたに起きることであれば、それが起きるでしょう。

しかし「どうすればいいか、あれこれ考える」ことを、苦痛に感じたり、思い悩む必要はありません。それは、まったく必要のないことです。
それもまた起きることなら、気にせずとも起きるだけだからです。

考えること、思考とは、第七の感覚のようなもの。
まず事が起こり、あとからあれこれ考えているのです。その感覚を「考えとって」いるだけです。

まず考えて、それで結果が左右されるという順序だと考え、考えと出来事の因果関係を無理やり創りださないでいましょう。
そうすれば、あなたは「まず何かが起きる」のを見守っているだけでいいとわかって、気楽になれるのです。
考えなくてもあなたはいつのまにか参加しているのです。
起きることが否応なしに起きるのを、ただ見ていればいいだけです。

そうすれば、意味のない悩みや杞憂に、エネルギーを奪われる必要はないことがわかり、解放されるのです。
いままでどれだけ、未来を創りだそうともがいてきたか?
それに費やした気力は、実はどちらでも良かったという事実を知るのです。



ACR WEBブログパーツ

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 癒し・ヒーリングへ


プライバシーポリシー

スポンサード リンク

子どもに変化を起こす簡単な習慣―豊かで楽しいシンプル子育てのすすめ (PHP文庫)



ザ・ワーク 人生を変える4つの質問 バイロン・ケイティ , スティーヴン・ミッチェル 他

探すのをやめたとき愛は見つかる―人生を美しく変える四つの質問 バイロン ケイティ (著), 水島 広子 (翻訳)

新しい自分に目覚める4つの質問―――ストレスや苦しみから自由になれる「問いかけ」の力 バイロン・ケイティ (著), ティム・マクリーン

サマーバケーションスタイル


【Amazon.co.jp限定】バッファロー 外付けハードディスク 4TB テレビ録画/PC/PS4/4K対応 バッファロー製nasne™対応 静音&コンパクト 日本製 故障予測 みまもり合図 HD-AD4U3







不安になった時の対処法

yarinaoshiwomeiji20140125500-thumb-1000xauto-4932.jpg


☆------------------------------------------------------☆

不安になった時の対処法

☆------------------------------------------------------☆

普段から定期的に不安におそわれることがある。

あまりうまく行きすぎていると、本当に大丈夫なのか、なにか悪いことが起きるのではと気になりだす。

普段は全然大丈夫だけれど、何かのきっかけで不安になったり、疲れがたまっていると、
いままでの自信がどこに行ったのかと思うほど、動けなくなってしまう。

不安とか恐れは、人によって現れ方は様々です。

普段自信ありげにしている人でも、たいてい人には言えない不安感を抱えているものです。

すぐに立ち直れる人もいれば、何もやる気がしなくなるほど、動けなくなってしまう人もいます。

そこで、不安に入り込みそうになったと感じた時、どのように対処すればいいかを考えてみましょう。

不安というのは、対象が曖昧であることも多いのです。

漠然と、自分が心配になったり恐れている対象はこの辺りだと信じ込んでいます。

そして、不安に入り込むと、その思っている対象が原因であって、
それが解決したり、いなくなってしまわないとどうしようもないと思いこむことがほとんどでしょう。

しかし「不安=問題だと信じている対象」と思いこむのをちょっと待ってみましょう。

問題である対象があるから、私は不安になる。
対象が解決しないと、私のこの不安感は消えない。

これこそが「原因と結果」の関係であると、すぐに思い込んで疑いませんが、それが不安を不安のままにしてしまうのです。

冷静になってもう一度考えてみてください。

この「原因」とは、今に始まったことでしょうか?
今回不安になったのは、突然この原因となることが起きたからなのでしょうか?

たいてい私たちが不安になる「原因」は、定番とも言えるその人固有の苦手な部分が引き起こしています。

例えば、こんなに頑張ってきたのに、ちっとも結果が現れない。やっぱり私には能力がないのだ。いくらやっても、もうダメなんじゃないか?!

そのように思うと、いままで頑張ってきたことが、全て無駄だったような気がして、どっと疲れが押し寄せてきます。
あんなに頑張ったのは、一体何だったんだ、全て無駄だった。
私は、やっぱりこれに取り組むべきではなかった。きっと、私がやってきたことを見て、嘲笑っている人がいるだろう。
もう嫌だ。失敗するようなことには二度と手を出さないぞ!

このように、次々と悪いことを予測してしまい、いろいろな過去の失敗体験を重ねあわせて、
またあの時のようなことが起きるに違いないと思ってしまうのです。

もういちど、それをやってみよう!、トライしてみようと思った時に立ち戻ってみてください。

その時は、自分を疑っていなかった、頑張ればなんとかなると、確信すら持っていたはずなのです。

結果が出ないことで、そのような冷静な判断は間違っていた、やっぱり高望みしてはいけないと思うようになってしまうのです。

実は、不安とワクワク感とはどこからが不安で、どこからワクワクかは区別が難しいものです。

もともと、同じ期待感が、過去の失敗と結びつくと、不安の方に傾き、
逆に小さな前進がもたらせれば、今度はワクワク感として感じられるだけなのです。

人間の心理なんて、現金なものです。

人に言えないような深い悩みだと思い込んでいても、
だれかと一緒に整理してみれば、他愛のないことがそれを作り出していることがほとんどです。

もうダメと諦めかけていても、小さな結果が幾つか現れれば、途端に元気になって「ワクワク感」に変化します。
簡単に結果が出なかったことですら、「だから面白いんだよ!」と逆の側面から見ることさえできるようになるのです。

いまはとても自信ありげな人でも、最初は不安で、とても偉そうなことをいえる状態ではなかった。

結果を積み重ねたおかげで、自分の経験をいい方に解釈して後付の理屈を言っているにすぎないことも多いのです。

「それでも負けずに頑張った!だから今があるんです。」と誇らしげに語ります。

たしかにそうです。

しかし、その時は、結果が出るまでとても自信など持てなかった。

不安だらけで、何度も諦めかけたこともあったでしょう。

今だからそう言えるのです。

すこし最初のテーマからそれて来たかもしれませんが、
話を元に戻しましょう。

不安な状態でも、何が直接自分を怯えさせているのか、その正体をよく調べてみることです。

不安は、漠然とした対象を相手にしているから起きるということを考えてみてください。

「本当に今不安なのは何?」ということを、正直に捉えてみてください。

さきほど「きっと、私がやってきたことを見て、嘲笑っている人がいるだろう。」というフレーズを入れましたが、
これも不安の原因は結果が出ないだけでなく、他人からどう見られるかといった要因を含んでいることを示しています。

結果が出ないことが不安を作り出していると思い込んでいても、実は対人関係の不安の方が主要な原因であったということも十分考えられるのです。

むしろ、出来事自体よりも、人が不安を感じる原因のほとんどが対人関係に起因すると思ってもいいくらいです。

私はいろいろな方と相談をしていますが、やはり気になっているのはそこ(人間関係)にあったんだな、と思うことも非常に多いのです。

自分自身に対しても、人は本当の原因を言わないことが多いものです。
そこにまで、人に聞かれても恥ずかしくない理由を作り出してしまいます。

だからこそ、不安の原因は、「本当のところ、どこにあるの?」と問いなおしてみてください。


それを避けて、漠然とした不安のままで居る限り、その不安は繰り返しあなたを悩ませることになるでしょう。

だれも聞いていないから、あなた自身には本当の理由を言ってみましょう。

「私が本当にこわがっているのは何?」


ACR WEBブログパーツ

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 癒し・ヒーリングへ


プライバシーポリシー

スポンサード リンク

子どもに変化を起こす簡単な習慣―豊かで楽しいシンプル子育てのすすめ (PHP文庫)



ザ・ワーク 人生を変える4つの質問 バイロン・ケイティ , スティーヴン・ミッチェル 他

探すのをやめたとき愛は見つかる―人生を美しく変える四つの質問 バイロン ケイティ (著), 水島 広子 (翻訳)

新しい自分に目覚める4つの質問―――ストレスや苦しみから自由になれる「問いかけ」の力 バイロン・ケイティ (著), ティム・マクリーン

サマーバケーションスタイル


【Amazon.co.jp限定】バッファロー 外付けハードディスク 4TB テレビ録画/PC/PS4/4K対応 バッファロー製nasne™対応 静音&コンパクト 日本製 故障予測 みまもり合図 HD-AD4U3







苦手な人とのつきあい方~フレッシュな見方で見直してみよう!

肝心なのは、どちらが良いか悪いか?100か0かの判断をするのではなく、程度の問題であるという発想が必要です。

言い換えると、ちょうどいい程度で判断をやめてバランスを取るようにするということです。

23655778_s.jpg


この人はAだと決めると、いくらその人がBの行動を行っても、そんなはずはない、Bに見えるけれどこの人がやることはA以外にないはずだと決めてしまいます。

Aが自分の嫌いな傾向だとすると、その人はもう何をやってもAに見えてしまうので、何もかもその人のやることが嫌でたまらない行動に見えてしまうのです。

相手の行動にすぐにフィルターをかけないで、その人の実際の「行動」だけを見るようにしましょう。

a0002_004057.jpg


確かに、突然起きてきたように感じる感情というものもないわけではありませんが、それよりも多く見られるのは、「この人の行動は過去の自分の嫌いだった行動に似ている。だから私はこの人は嫌いだ」というような思考が働いているのです。

そして特定の思考や記憶には、それと結びついている感情が、セットになって記憶されています。
思い込みやすい人ほど、この思考と感情のセットは、自動的にあっという間に働くので、自分でもどんな思考をして感情を引き出したのか気がつかないままになってしまうのです。


「自動的に判断して嫌な気分に陥るのをやめよう!」
1.まず、これを普段から意識し、思い起こせるよう練習しましょう。
2.思い起こせたら、目の前の人のことを「初めてあった人」として見たり対応してみましょう。
3.そうすれば、フレッシュな見方で相手を見ることができて、思わぬ発見もあるかもしれません。
  事実、人と人の出会いは「一期一会」なのですから。





ACR WEBブログパーツ

テーマ : モノの見方、考え方。
ジャンル : 心と身体


にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 癒し・ヒーリングへ


プライバシーポリシー

スポンサード リンク

子どもに変化を起こす簡単な習慣―豊かで楽しいシンプル子育てのすすめ (PHP文庫)



ザ・ワーク 人生を変える4つの質問 バイロン・ケイティ , スティーヴン・ミッチェル 他

探すのをやめたとき愛は見つかる―人生を美しく変える四つの質問 バイロン ケイティ (著), 水島 広子 (翻訳)

新しい自分に目覚める4つの質問―――ストレスや苦しみから自由になれる「問いかけ」の力 バイロン・ケイティ (著), ティム・マクリーン

サマーバケーションスタイル


【Amazon.co.jp限定】バッファロー 外付けハードディスク 4TB テレビ録画/PC/PS4/4K対応 バッファロー製nasne™対応 静音&コンパクト 日本製 故障予測 みまもり合図 HD-AD4U3







sidetitle最新記事sidetitle
《最近7日間の人気順位》
~ランキング全体をみる~
~ランキング全体をみる~

sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle全記事表示リンクsidetitle
過去の記事はこちらから↓

全ての記事を表示する

sidetitleにほんブログ村sidetitle
sidetitleブログ紹介sidetitle
プライバシーポリシー

アルファポリス
第2回エッセイ・ブログ大賞
特別賞『タオに生きる』 pao
WebコンテンツPickUP!タオに生きる
【 エッセイ・日記・blog > blog 】
老子の教えに学ぶ
老子のいう「タオに生きる」ということはどういうことなのか。さまざまなアプローチから、自らの考えや学んだこと、思ったことが綴られています。心をやすめ、身体をやすめ、穏やかで落ち着いた生活をしたい……そう願う人たちにとって、ヒントに溢れたブログです。



にほんブログ村 哲学・思想ブログへ
にほんブログ村



sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleFC2アフィリエイトsidetitle
sidetitleカレンダーsidetitle
05 | 2023/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
sidetitleプロフィールsidetitle
ブログサークル
ブログにフォーカスしたコミュニティーサービス(SNS)。同じ趣味の仲間とつながろう!
ブロトピ:更新しました!
sidetitleスポンサード リンクsidetitle
sidetitleジャンル・ランキングsidetitle
[ジャンルランキング]
心と身体
109位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
メンタルヘルス
19位
アクセスランキングを見る>>

sidetitleメールフォームsidetitle
お問い合わせはこちらから。

名前:
メール:
件名:
本文:

sidetitle検索フォームsidetitle


もう一つの「タオに生きる」カテゴリー別

タオに生きる(人間関係)
タオに生きる(アドバイタ関連)
タオに生きる(YouTube#1)
タオに生きる(YouTube#2)





[上位タグ20]
感情、莊子、思考、怒り、罪悪感、老子、いまここ、人間関係、バイロン・ケイティ、交流分析、タオ、エックハルト・トール、ありのまま、許す、YouTube、老荘思想のコラム連載、不安、過去、無為、OSHO

sidetitleRSSリンクの表示sidetitle

アクセスカウンター


現在の閲覧者数:
sidetitleGendamasidetitle
セブンネットショッピング 【Gendama】楽しくお得にポイントが貯まる!
   ~ポイントポータルサイト げん玉~ 楽しくポイントを貯められるモリモリ選手権★

モリモリ選手権


    ★誰が1位になるか予想してゲームスタート★

ゲームに参加するだけで10000ポイントが当たるチャンス!
『3万円争奪』に参加できる!

ゲームに参加するだけでポイントが当たるなんて超ラッキー♪

しかも!ゴール順位によって毎日ポイントがもらえて
貯めたポイントは 現金に交換できる

▼無料で始められるから、まずは登録してみよう!

↑↑ここから登録するだけで250ポイントが貯まります!!
sidetitleアクセスランキングsidetitle
sidetitleカテゴリsidetitle
カテゴリーを追加し整理しました。
sidetitleQRコードsidetitle
QRコード
FX